Neck加工 

こちらも逆レリック!
凄く良く使い込まれたネックだが、弾き易い状態かというと
かなりくたびれている(失礼!)
オーナーさんはすでに別のSE1000をお持ちとの事なので、
1本は綺麗に再生し、「使える」状態に仕上げたい。


よく使い込まれたネック。
こちらもボディ同様ポリ塗装で、部分的に指板上で剥げて
黒ずんでいる。
ヴィンテージなら程よい状態だが、私もBasketboyさんに賛同
しているので、この天然レリックを無くしてしまう事に躊躇しない。
まずはフレット抜き取り。
凄く磨り減ったフレットだったので、今までの状態の
クイキリでは掴めなかった。
一旦、クイキリの先端をさらに鋭角に仕上げてから
再度作業!
ぜーんぶ抜歯した状態ww
少し塗装を剥いでみた。
やっぱり黒ずんでいるのが目立つ。
何とかしなきゃ!
こちらはヘッドの状態。
Grecoロゴが剥ぎ取られている。
前オーナーは、まさかジャパンヴィンテージとしてGrecoが
モテはやされる時代が来るとは夢にも思っていなかったんだろうね。
今となっては剥がした事が逆効果!

ここは綺麗に仕上げた後、Grecoのロゴを復活させる。
剥いで見た。
やっぱりシミになっている・・・
少しそぎ落としてみます。
ナットの状態はなかなかのモノ。
溝きりはなかなかGood!だけど、磨り減っているのも確か。
ここは交換ですな。 
剥ぎ終わったところ。
やはりヘッドのシミは残るので
木材用漂白材を試したい
ネック全体
裏面ww
でもヘッドのロゴ跡が気になる。

そこで取り出したる白木漂白剤!
元は焼けたりヤニの付いた柱を
クリーニングする為の漂白剤。

塗る

ブラシでこする

拭き取る。この繰り返しを3回ほど・・・
左がBefore、右がAfter

完璧とは言えないが、かなりシミは
取れてきた!
そしてフレット打ち。
右がカットしただけの状態。
フレットエッジを一つずつ仕上げていく。
1箇所に2分かかれば21フレット×両端×2分
で84分、集中しなければならないので大変!
塗装に入ります
クリア2発。
日が変わったので、一旦#320のペーパーで
軽くケバ取りをした後、クリア一発。
そして飴色を軽く乗せて若干黄ばみを入れる
支給されたロゴ。
もちろん本物のGrecoなのでなんの違法性
もない。
水にチャポっと漬けたら淵に引き上げ
1〜2分ほど放置すると、台紙からロゴが
スルっとズレる。
それをヘッドに貼り付け、中の水を抜いたら
ドライヤーを軽く当てて乾燥させる
その上からクリア2発。
もうすでに最初の汚い状態のネックからは
想像できないコンディション!