5150 VOLノブ

5150にて使われているボリュームノブ。クレーマー製ではない。
5150に酷似した1984にはストラト用のノブが使われているので、お得意のテキトー寄せ集めで
MXR用のノブが使われたというのが定説だ。

これがエディ本人機のノブ。
まだ白黒フランケン等を使っていた時期の1978年の
エディの足元には、確かにMXR Phase90がある。
MXRが筆記体の様な、いわゆるスクリプトロゴが
使われている物だ。(当時はこれが標準)
そして1993年のラック内に移動したPhase90。
ノブが違うものに変わっている。
このPhase90が1978年の物と同一と言う保証は全く無いし、
この外されたノブが5150に使われた証拠も無い。
が、
少なくともMXRのノブが余っていた事だけは確かだろう。
これがスクリプトロゴ期のノブ。
スカート部についたポインターが「円」である事に注目。
エディもポインターは「円」なので、通説通り5150のノブは
ポインターが「円」のMXR製エフェクターに付いたノブ
であろう。
但し、ノブ自体もMXRが自社で作っている訳でもなく、Fenderも
ムスタングやジャズベースで同様の7角形ノブを使っているので
当時の汎用ノブであったと思われる。
ちなみに
ムスタング用やジャズベース用のノブはひと回り小さい様だ。
こちらがスクリプトロゴを近年再生産したモデル。
ポインターが少し長い楕円になっている。
境目は不明だが、スクリプトロゴ期が丸、
ブロック体ロゴ期が楕円
というポインターのおおよその目安になると思う。
スクリプトロゴ+楕円ポインターも見た事があるし、
ノブにスリップ防止ラバーが被っていてポインターが
見えない場合もある。
決してスクリプトロゴだからと言ってポインターが円だと
信じない事だ。
そしてオークションでゲットしたヴィンテージMXR BlueBox。
正直エフェクターの種類はどうでも良く、Phase90と違ってノブが
2つ付いているお得感で落とした。
もちろん、ラバーを外してポインターの見える写真を確認してからの
落札である。
ラバーを外して確認。
バッチリ円形ポインター!
実はMXR用ノブは現行品であれば購入できる。

ALLPARTS JAPANの、577221という品番で、
名前はDUNLOP KNOBである。
恐らく、現行EVHウルフガングに付いているノブは
この部品かと思われる

このノブを使って新旧比較をしたい。
左が旧ノブ、右が新ノブ。

ポインターが円と楕円で明らかに違う。
その他は、外観でこの状態では
パッと目に違いが見つけられない。
正面から。

ノブの高さ
  旧ノブ:15.13o
  新ノブ:15.2o
ほぼ誤差の範囲であろう。

スカート径は
  旧ノブ:φ25.21o
  新ノブ:φ25.25o
こちらも誤差の範囲。

固定ビスは同一の様で違う。

旧ノブ:鉄製No8(インチ規格)
新ノブ:ブラス製M4(ミリ規格)

互換性は全くない。
材質も違う

旧ノブ:ベークライト
新ノブ:樹脂(ABS?)

スカート部の仕上げがベークライトの証拠だ。
素材を練って柔らかくし、型に入れて整形する。
樹脂は型へ流し込むので、ランナーに繋がっていた
ゲート跡が残っている。
さらに大きな違い。
新ノブの白いポインター塗料は蛍光塗料になっている。
目的は暗いステージ対応なのであろうが、意外と保持時間が
短い。
結論
リアルノブを狙うならスクリプトロゴの円形マーカーのノブを探す。
MXRのコンパクトエフェクターであれば同じものが使われている様だ。
もちろん、ノブ目的であれば、動作しないジャンクでも良いし、新ノブに交換してエフェクターは
再度出品しても良いだろう。(ノブ交換を明言するのは大人のマナーw)
ポインターの丸くらい気にしないのであれば、ALLPARTSのDUNLOP KNOB(577221)を購入すれば良い。
税抜き500円で購入できる。