リアルペグ

5150のペグについて考察する。
フランケン、デストロイヤー、スネイク、色々なギターを見てもエディの使用するペグは
多種多様で、恐らく工具箱みたいな中に取り外したペグが山ほど入っていて
その中から選んで使っているのではないかと勝手に想像する。

この写真は1984年のショット。
実はヘッド裏が写った5150の初期の物はあまり見かけない。
ここで注目は、
●シャーラータイプのペグ
●タンの方向が横でも斜めでも無い。とはいえ真下に下りている
 とも断定できないのだが、多分下向きに出ているのであろう。
 もしくはタン無しのタイプかも。

そしてこれが狙いの1997年。
2弦部分でヘッドが折れ、急きょ対面に1弦ペグを移動した話は有名だが、
その後ヘッドを繋ぎ直すも追加ペグに1弦を巻いている。
音の影響なのか、貼りつけて修理したヘッドの強度の問題か、
そこはエディのみぞ知る事だろう。
旧1弦、2弦〜6弦用ペグ。
新1弦のシャーラーとサイズ比較すると、
丸い蓋の直径はΦ13o程度になる。
また、蓋に刻印が無い。

ボタンのワッシャーの組み合わせからするとゴトー製と
思われる。

また、1984年と同じと思われる下向きタンであったり、
フランケンみたいに複数のビス穴痕が無い。
初期から使い続けられている可能性が高いと思う。
1弦用はシャーラーM6mini。
但し、西ドイツ製初期に見られる2タン仕様だ。
ビスは下側にしか付けられていない。
薄っすら"S"の刻印も確認できる。
(次の写真参照)
左が西ドイツ製の2タン、右が1タン仕様。
他には違いが見られない。
次にゴトー製。

オークションにてこちらを落札。
右がシャーラー、左がゴトー。
確かにゴトーの刻印、JAPAN印もある。
びっくりしたのは、ナットが完全互換であった。
フランケンでのクラウンペグにおいてはゴトーとシャーラーでは
ナットの互換が無かった。
ネジピッチが違って途中までしか入らなかったが、今回は
完全に入っていく。
表面。
ケース蓋はΦ13mm。
このゴトーで正解だと思われる。

ちなみに、シャーラーは2タンが使われているが
比較の為に1タンで一緒に撮影してみた。