サスティンブロックやネック仕込み角の検証をする
フランケンのサスティンブロックは厚手の物で、トレモロキャビティのネック側壁面にブロックを密着させている。
今回作ったブロックを取り付けて、いろんな所で無理が出ないか、検証をしてみる。
でもまだボディが無い。とりあえず普通のストラトに載せてみて、シンクロとの位置の違いにより検証する。
まずは実験台の紹介から。 Fenderストラトキャスター、1979年製、25thアニバーサリーモデル 今じゃ貴重なオリジナルのラージヘッド。ボディはアッシュ。 @オールラッカーフィニッシュに変更。(プロの塗装工場を借りて教えて頂きながら自分で吹いた。) ダフネブルー+グリーンパールなので角度によっては緑っぽく見える。 元の色はシルバー、なぜか購入時はホワイトパールになっており、松本のモーリスで在庫品の重ね塗りをして売り出していたらしい。他に黒と赤もあった。 分厚く硬い塗装は70年代中盤以降のFenderが駄作と言われた証! A指版アールを400Rに変更。 Bフレットはギブソンサイズに変更。 Cナットを牛骨に変更。 Dネックポケット削り出しによる仕込み角変更(シムなしで密着狙い) Eピックアップや回路は色々と変更したが、結局オリジナルへ復帰。 F配線はピックアップ付け根から全てベルデンケーブルに張替え。 Gシャーラーロックピンに変更 AB以外は自分でやりました。 駄作Fenderと言われるけど、ワンオーナーで30年近く使っている、一番馴染んだギターです。 |
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左のフロイドローズを右写真の様にトレモロキャビティのネック側に密着させて、 駒の位置や弦高をシンクロのときと比較する |
基準はこの位置 | 駒と弦が分かれる位置まで195mm | 6弦で約14.5mm |
こちらも基準はこの位置 | 駒と弦が分かれる位置まで194mm | 6弦で約12.5mm |
オクターブ調整は合うか?
フロイドローズの駒の固定位置は、六角ビスはセンター穴、駒自体は目いっぱいネック寄り。
21F後端からサドル頂点まで、シンクロは194mm、フロイドロースは195mm、その差は1mm。
ボディベタ付けにした位置でスタッドを立てれば、そのままオクターブは合いそう!
ちなみに、
シンクロのセッティングはバネ4本でボディベタ付け。弦は09-46を常用したセッティングです。
弦高は合わせられるか?
シンクロの場合、ボディ天面から6弦の弦が乗る位置までの高さが約12.5mm
フロイドローズの場合、同寸法が14mm
その差は1.5mm
但し、フランケンはトレモロキャビティのネック側壁面にトレモロブロックをベタ付けし、
トレモロ本体はボディ天面から浮くセッティングになっているので、実際には3〜4mm程度の差が生じる
ネックポケットにシムを挟めば多分大丈夫かな?
あらためて判った事
この位置関係がエディのフランケンと同じかどうか判らないが、少なくとも通常のシムよりも分厚いピックを挟む理由は見つかった。