ポットについて

ポテンショメーター(Potentiometer)、和名は可変抵抗器。
抵抗器ではあるが、意図的に抵抗値を可変できるもの。
ポッドと、トが濁音になるのは間違いです。

まずはポットをバラしてみましょう。

裏ケースを外すとこんな感じです。
シャフトを回すと白い樹脂が連動し、そこに固定された金色の端子が一緒に回ります。
この金色の端子が摺動子です。


後ろから見てみましょう、
摺動子が黒い円形の部分にあたっています。この黒い部分が抵抗になります。
抵抗の上を摺動子が滑って行く感じです。


カーボンの黒い抵抗を取り出すとこんな感じです。
摺動子が擦れた跡がありますね。

さて、ポットには通常3つの端子がありますが、
それぞれの役割と、シャフトを回転した時の動きを絵にしてみました。
上のカーボンの写真と照らし合わせると判り易いと思います。

まずは概念みたいなもの


ボリュームMAXの状態。要は、入ってきた信号を全て通してあげる。


ボリュームゼロの状態。全力で信号の通りを邪魔している。


せっかくなのでカーブについて説明。


構造が少し見えたところで。

良く言うボリュームの「ガリ」。これはボリュームなりトーンなりを回した時に
「ガサガサ」って言ったり、音が途切れる現象です。
原因としては、上図の摺動子の汚れ。汚れのせいで電気が通らない。
それは表面の酸化であったり、たまったホコリであったり。場合によってはカーボン側の酸化被膜も。

接点復活材で直す

本当に一時的な対処です。例えばライヴ直前に発覚して、今すぐなんとかしなきゃ!
って時はとりあえず有効ですが、すぐにダメになります。

分解して直す

ポットのケースは、たいがいツメ4つくらいで押さえこんでいます。この爪を真っ直ぐに
伸ばせば分解はできます。が、この爪は伸ばしたり曲げたりを3回もやると折れます。
素材の劣化や曲げ方によっては一発で折れる事もあります。だから、これはやらないで下さい。

結局は、ダメになったら交換!これが一番です!